いわきに越してくる前、東京の杉並区松庵という町に3年くらい住んでいたことがあって、
春の朝、早起きして公園まで散歩する道すがらミモザを愛でたり、
夕暮れに晩ごはんのおかずを考え考えスーパーまで歩いたり、
リサイクルショップでみつけた激安洗濯機を、輸送費惜しさに月夜に担いで帰ったり、
とにかくてくてくとよく歩いた3年でした。
その時に感じてた風の匂いや色を、このアルバムを聴きながら自然に思い出していました。

なんでしょうか。
朴訥としてマルカートなメロディ、ですかね。
クラリネットの醸し出す郷愁、ですかね。
それともリズム隊の爽快感が、そう思わせるんですかね。
丁寧に組み立てられた物語を読み進むように、
いっきに、とっぷり、ひきこまれました。幸福。

【前田優子 / 十中八九 制作・いわき芸術文化交流館アリオス】


考えぬかれ、感じぬかれた、一人の音楽家の、きっと何度目かの到達点を見た気がした。

独特の編成のもたらす新しい緊張感の中、曲が進むにつれ次第に明らかになる、地に足をつけた明るさと夕焼けのような優しさ。このようなストレートなやり方もあるのだと、驚かされる。

最後の歌が終わった後に満ちた爽快と充足 は中々経験できない喜びで、なんともいえない感謝の気持ちが湧き上がる。

本当にいい作品です。おめでとうございます、ありがとうございます、お疲れ様でした!


【山口 コーイチ / ピアニスト・作曲家】

http://koichiyamaguchi.info



アルバム全体を通してよく構成されていて、一枚を通して一つの作品になっているね。

朝起きてから寝るまでのイメージだ。

心に投じられた一石の波紋が次第に広がり、そして収まっていく、そんな作品。


【西川 明男 / 「なんや」店主】

https://www.facebook.com/nanyanagoya



どうも、チューバ星より、チューバマンショーのユーフォマンです。

ユーフォニアム奏者からの観点でアルバムを聴かせていただきましたが、コンポーザーの鬼頭さんは、随分とユーフォニアムのいろいろな性格を熟知しているんだなあと思いました。
地球ではユーフォニアムといえば、「柔らかい優しい」といった面だけが認知されていて、ともすれば「目立たない、地味」というイメージも付きまといがちなんですが、このアルバムのユーフォニアムは実に素晴らしい。
セクシーでハツラツとしていて、それでいて、他の奏者を引き立てるのもウマい。こんなユーフォニアム奏者が地球にも居たんだなあ、そしてそれをフルに活かすことのできるバンドがあったんだなあ。と驚いています。
いつか対バン含め、皆さんとお会いしたいです。

【ユーフォマン / チューバマンショー】

https://www.facebook.com/TubamanShow



 Trails』発売おめでとうございます。
とてもすてきなアルバムです。
映画音楽のようでありながら感触は完全にアウトドア、室内と屋外という相反するものが同居している不思議な空気感なのです。
それは、なんというのか、あまり味わったことのない浮遊感をともなって、わたしを旅へ連れ出してくれました。
 
 
実は鬼頭 哲くんとは20年を超える友人です。
知り合った高校生の頃、すでに鬼頭くんはSaxを吹いていて、わたしもバンドや芝居をしていて、そのうちいっしょにライヴをしたり、イベントをしたりしているうちに時は経ちましたが、「鬼頭 哲」という印象はずっと変わりませんでした。
彼の作る音楽は、とても知的で天邪鬼、そしてどこか鋭く尖っていて、「目的地ではなく、行く道を楽しもうとする」ような彼の人柄そのものを大変によく表しているなあ、と長らく思っていたのです。

でもこの「Trails」は少し違っていました。
このアルバムは、世界のどこか知らない国のおぼつかない時間帯を歩くような、ふわふわとした先の見えない楽しさに包まれていますが、その道の先には目的地があり、帰る場所があり、そのために記された地図がある、という「帰り道」のような安心感にも包まれています。
時にアグレッシブに、時にチャーミングに、旅の風景を飲み込みながら、「よっしゃ、行くか」と腰を上げる一行の先に見えるのは穏やかな場所。

「夕暮れになったらやがて夜が来て、そしてまた朝になる」というのと同じような、何気ない普通のことに自然に目をむける、すてきで頼もしいオッサンになった鬼頭くんが一緒に旅をするCHIZというすてきな仲間たち。
彼らの行く跡がこれからも新しい地図になって、私たちを楽しませてくれるのだと思います。

【加藤 千晶 / シンガーソングライター】


「CHIZに寄せて」
バンドの名前から勝手に、スプラッターな、怖い感じの音楽を想像していたのですが、実際に聴いてみるととても朗らかで優しい音楽だったので安心しました。鬼頭くんとは非常に長いおつきあいなのだけれど、つきあう程に「博識だし、奥深い人だなあ」と感じいる次第です。他のコメンテイターの方々もきっと触れていると思うのですが、言葉の扱いも楽しい人で、今作でも各曲のタイトルが秀逸で、目次をみたとたん「ハフンハフン」が早く聴きたくて、1曲目からうずうずさせられたりします。タイトルより先に曲があったのでしょうが、「国際線」などは、鬼頭くんにとっての国際線はこんななんだフムフム、いや、ハフンハフン、 という気分にしてくれます。何かのどこかに、いいね!を押すところがあったら押そうと思います。

【水谷 紹 / 東京中低域】
https://www.facebook.com/TokyoChuteiIki


CHIZのファーストアルバム『Trails』、完成おめでとうございます。
さっそく店でもかけてますが、お客さんに「これ、なんですか?」と訊かれることもたびたびで、長年の鬼頭哲ファンとしては喜びもひとしおです。

このアルバムで作曲を手がける鬼頭くんとは、中学高校の6年間、同じ学校に通いました。といっても、こっちは運動部であっちはブラバン、とくに親しかったわけではないのですが、ジャズにのめり込みはじめていた自分にとって、同じように愛好する曲を軽々とアドリブしてみせるその姿は眩しくて、いくつかのステージはいまだに強く心に残っています。ただ、当時はカバー曲が中心だったこともあり、あくまでサクソフォン奏者としての鬼頭くんのファンでした(あの頃はまだバリトンは吹いてなくて、高校の卒業アルバムにはソプラノを手に熱演する鬼頭くんがいます)。

それが一変したのは、2008年に行われた「KITO, Akira Brass Band !」のザムザ阿佐ヶ谷での公演。総勢30人が奏でる曲はすべて鬼頭くんのオリジナルだったんですけど、これがもうぼくの好みにぴったりで。翌日書いたブログには「優しく、ときに夢見るようで、そして何よりもキャッチーなメロディ。はじめて聴くのに、曲の途中でもう口ずさんでいるような親しみのある調べ。」 とありますが、その印象は今でもまったく変わっていません。このとき以来、ぼくは「作編曲家としての鬼頭哲」のファンに、もっと言えば本当の意味で鬼頭くんのファンになったのでした。

ところがこのバンド、大所帯のうえに名古屋が本拠地なので、なかなか生で聴く機会がありません。「鬼頭くんの曲を演奏する、もう少し小さな編成のバンドもあったらいいのに」と、ひそかに願い続けていたところに届いた「CHIZ」結成のニュース! いや、本当に うれしいです。

というわけで、一足早くいただいたサンプル盤、もう100回近く聴きましたが、期待に違わぬ素晴らしさです。6人編成になったことで音の分厚さやめくるめく煌きこそ減りましたが、そのぶん一つ一つの楽器の音がくっきりと立ち上がってきて、その絡みあうさまはまさに快感。たとえば「ハフンハフン」のイントロ、バリトンサックスとトロンボーンが刻むリズムに乗ってチューバがメロディを奏でるところ。やがてクラリネットも入ってきて、いつしかベースラインはチューバに移り、ギターとドラムも加わってのレゲエのリズムが、室内楽的ともいえるアンサンブルと融合するあたり、ほんと惚れぼれとさせられます。他にも、穏やかなサンバに生まれ変わった「国際線」、照喜名さんのユーフォニウムと斎藤さんのギターが大活躍する「風光」(このバンドの編成上の肝はこのお二人のような気がします)など、名曲が目白押し。ライブも次々と決まっているようですし、このアルバムがきっかけとなって、鬼頭くんの曲をもっとたくさんの人に聴いてもらえそうなのが、何よりうれしいです。

古本屋を始めて20年。店内で定期的にライブをするようになってからもずいぶん経ちました。棚の本たちも古株になると30種類を超える楽器の音を吸い込んできたわけですが、そこにバリトンサックスとユーフォニウムが加わる日も近いのでは、と勝手に目論んでます。鬼頭くん、よろしくね。

【宮地 健太郎 / 古書ほうろう】

http://horo.bz/



おそれおおくも「感想文」を仰せつかまつりました
緊張しています

売り場のポップ(そんな大きな店にはいませんが)を書くのは難ないのですが
「感想文」難しいですね
夏休みの読書感想文にウンウン唸っていた同居女性を笑えません

このCD音源を頂戴してから「同業者さんはこのCDをお店のどこの棚に入れるんだろう」
ってずっと考えながら聴いていました

「日本のインディーズ」とか「ジャズ」とか「Jポップ "ち" 」とか…
まぁどこに入っててもいいですよね

むかしある曲を聴いた時に
こどものころ家にあった世界一周ゲームのボードからする
何ともいえないすすけたような、カビ臭いような、そんな「におい」を思い出して
音楽の力能はすごいなぁなんて思ってたんです

7曲目の「新しい地図」を聴いた時に紙の束とインクのにおいを思い出しました
アプリケーションやブラウザ上のMAPではない紙の地図のにおい

エリックドルフィーさんは
"When you hear music, after it's over, it's gone in the air. You never capture it again. "
なんてことを仰られましたが
その場の音楽が宙に消えても「におい」は残るんですね

素敵なにおいをありがとうございました

うちの店の「カンタベリー」コーナーに置いておきます
うち「カンタベリー」コーナーないけど

 

【増山 淳 / アスカタスナ レコード&カンパニー】

www.askrec.com



『疾風怒濤抱腹絶倒獅子奮迅』
今まで私が鬼頭 哲の作る音楽やKITO,Akira Brass Band!に抱いていた世界観は、
そんな「なんでもあり」の雑多な印象だった。
 
しかし、本作はリーダーである「鬼才」照喜名 俊典の手で、その上澄みだけを一番搾りにした
『極めつけの美酒』のようだ!
 
知らない街を歩きながら聴くと最高!

初めてみるモノに、この音が不思議とマッチする。

 

【榎本 孝一郎 / ブラストライブ編集長】

http://www.brasstribe.jp/



鬼頭ちゃんのFacebookなどをみて新しいCDをつくったのは知っていましたが、このあいだCDを渡されて「これを聞いて感想文を書け」と命ぜられたので駄文を綴らせていただきます。

まず 第一印象は爽やか。

鬼頭さんの書く曲はKITO,Akira Brass Band!の時から軽快な楽しげな曲が多かったと思うのですが、

年数を経てさらに爽やか度が増しています。

次にアンサンブルが気持ち良い。

楽器の編成もありきたりでなくて楽しいです。

クラリネットが効いてます。

潔い近藤さんのドラムも好きです。 


そして何よりバンド名の「CHIZ」は「地図」なのですね。

“どこかに行く”  “どこかを旅してる”

曲を支えているのはやはり「地図」でした。

良いCDです。お店でかけ始めたら出演者もお客さんもチェックしていきます。

ぜひなってるハウスでもライブをしてほしいなあと思っています、いやマジで。

 

【廣澤 哲 / 「なってるハウス」店長】

http://www.maroon.dti.ne.jp/knuttelhouse/



楽器の特性を活かしたあたたかみのある音作りで、ホッコリしました~。

 

【纐纈 雅代 / Saxophone奏者 】

http://masayokoketsu.com/



Trails発表おめでとうございます!


僕は鬼頭さんのモノの見方や解釈がすごく好きで、みんなが人の輪をなんとなーく円滑にしたい、という気持ちが働きそうな場面を一言でバシッとキメちゃう姿にいつもシビれています。
 
新しい道筋が目の前に敷かれる様でいいんですよね。
Trailsに収録されているKITO,Akira Brass Band!で慣れ親しんでいるレパートリーでも
「CHIZの人数でこんな事ができるんだぜ~。」
と新しい道筋をバシッと提示されている様な気がします。

 

皆さんもTrailsを手にとって出かけたら見慣れた景色の別の顔が見つかるはずですよ。
だって、バンドの名前がCHIZでアルバム名がTrailsなんだから。

 

早く僕もこのアルバムを持ってふらっと遠くにでかけたい!

 

【川上 拓也 /  サキソフォニスト ( Free Flight Brass Band)  】

http://ffbb.web.fc2.com/ffbb.web/index.html



美しいメロディーにどこか哀愁のある節まわし。そしてキラキラと輝き、躍動するリズムたち。
まるで旅に出かけているような気持ちにさせてくれる、
そんな温かなサウンドが詰まったファーストアルバム『Trails』。

ホーンアンサンブルのふくよかな重なりと、セクシーなバリトンのサウンドに疾走感を想いつつも、
どこかほっこりとさせてくれるような肌ざわりの楽曲たち。

なかなか言葉で表現するには難しいけれど、聴けばそのポップさと爽快感に、旅路への想いとサウダージを感じずにはいられません。

出発前に、そして帰郷して、きっとまったく違うイメージを抱く。
そんな冒険心をくすぐる素敵な作品でした。


【山田 あずさ / 鍵盤打楽器奏者】


CHIZ のファーストアルバム「Trails」完成おめでとうございます。

 

旅先で、渋さ知らズの旅先で、ふっと異国の空を見上げて感じる、あの浮遊感が、ポッポポロロ ポッポポロロ と漂う、とてもとてもいとおしいアルバムです。

地元にいるとき、めずらしくなんにもない日曜日の夕方の、ヒリッとするしあわせな寂漠感も。

旅先で吉祥寺での鬼頭ちゃんがばーっと目に浮かぶアルバムです。
「ハフンハフン」は特にそう。スイスのどこかの山で、アルプスの少女ハイジをやけくそな感じで歌いスキップする鬼頭ちゃん。ケーブルカーのなかで鼻歌歌ってる鬼頭ちゃん。宿のキッチンで手早く美味を創りだす鬼頭ちゃん。んで、吉祥寺の数少ない路上喫煙スポットを把握している鬼頭ちゃん。

そうだよ、俺だよって言ってるみたいな、続く「風光」はかっこいい!

ああ、出かけて 暮らして 帰ってきたいな。

おうちきれいに整えておいてまた出かけたい。

鬼頭ちゃん、CHIZの皆さん、こんなに心がふぅわり浮かんで飛んでっちゃう素敵な音楽をありがとうございます。
兼高かおるさんに聴かせてさしあげたいな。

 

【中田 リリアナ 清香 / ダンサー(渋さ知らズ・アルゼンチンタンゴ)



鬼頭さんのラーメンに対する繊細で愛に溢れ、でも毅然とした態度がそのまま音楽になったような、

つまり僕にとってすっごくおいしい音楽でした。

映像もうかぶ。

田舎のシブイラーメン屋の洗いざらいののれんが風に揺れてるとか…。

 

【久住 昌之 / マンガ家・ミュージシャン】